「第35回指定都市市長会議」の開催結果について
◆要請活動は、③について行います。
取扱いは、部会長市(札幌市)に一任されました。
◆連絡先
指定都市市長会事務局
担当:鈴木・上村 電話:03-3591-4772 FAX:03-3591-4774
本日7月24日、指定都市市長会(会長:矢田 立郎 神戸市長)は、東京都 内で第35回指定都市市長会議を開催し、次の要請等を採択しました。
①更なる地方分権改革の推進に向けた指定都市市長会アピール
②多様な大都市制度の早期実現を求める指定都市市長会アピール
③生活保護制度の見直し等に関する指定都市市長会要請
※要請文等は、添付資料をご参照ください。
平成25年7月24日 相模原市発表資料
問合せ先
担当:広域行政課
042-769-8248
更なる地方分権改革の推進に向けた
指定都市市長会アピール
地方分権改革については、第3次一括法が公布されるなど、義務付け・ 枠 付 け の 見 直 し 、 基 礎 自 治 体 へ の 権 限 移 譲 な ど に つ い て 進 展 が 見 ら れ たところである。
また、第30次地方制度調査会答申において、都道府県から指定都市 に 移 譲 す る 事 務 を 検 討 す る 際 に は 「 都 道 府 県 と 指 定 都 市 の 関 係 は 都 道 府県間の関係と同様に考えることを基本とすべきである」と示されたことは、 真の分権型社会の実現に向けて一歩前進したものと評価している。
今 後 は 、 答 申 にお い て示 さ れた、 「 移 譲 す る こ と を基 本 と して検 討 を進 める」とされた事務について、迅速に法改正に取り組むとともに、「さらに検 討すべき」とされた事務についても、移譲を進めるべきである。また、今回 答申に盛り込まれていない事務についても、次期地方制度調査会におい て調査審議するなど、移譲に向けた取組を迅速かつ確実に進めるべきで ある。
なお 、 こ れら の事 務 の移 譲 に当 た っ て は 、 指 定 都 市 に 新 たに 生 じ る 財 政負担について、税財源の移譲を迅速かつ確実に進めることを国や各政 党に対し、引き続き強く求める。
現在、地方分権改革有識者会議において調査及び審議が行われてい る国から地方への事務・権限の移譲 等について、地方が自らの判断と責 任において地域の実情に沿った行政運営ができるよう、指定都市等の地 方の意見を十分反映させながら検討を進め、更なる地方分権改革の推進 を強く求める。
平 成 2 5 年 7 月 2 4 日
指 定 都 市 市 長 会
①
多様な大都市制度の早期実現を求める
指定都市市長会アピール
大 都市 制 度 に関 す る議 論 の根 幹は、 基 礎自 治 体 優先 の原 則の 下 、住 民 がより良い行政サービスを受けられるよう、大幅な権限と税財源の移譲により 真の分権型社会を実現することにある。
現行の指定都市制度は、暫定的に導入されたにも関わらず、制度創設か ら既に半世紀以上が経過しており、人口減少社会の到来や少子高齢化の進 行、経済の成熟化やグローバル化の進展への対応など、今日の指定都市が 直面する諸課題に十分に対応できる制度とはなっていない。
指定都市は、その規模や歴史・文化の違い、国や広域自治体との関係性、 地域で果 たす役割 などそれぞれが異 なる特性 を持っており、大 阪や新潟 な ど で は 、 各 地 域 に ふ さ わ し い 大 都 市 制 度 の 実 現 を 目 指 し て い る 。 大 都 市 が 抱える諸課題を解決するためには、道州制も視野に入れた各地域の実情に 応じた大都市制度を整備することが必要である。
こうし た中 、第30次 地方 制度 調査 会は 、大都 市 制度 のあ り方 につ いて本 格的な議論を行い、特別区制度の他地域への適用や特別市(仮称)など新 たな大都市制度に関する答申を取りまとめた。
国においては、今回の答申を一つの契機として、特別市(仮称)創設に当 たっての課題とさ れた 事項 や多様 な大都市 制 度の検 討 を更 に進 めるため、 次 期 地 方 制 度 調 査 会 に お い ても 、 大 都 市 制 度 のあ り 方 を 諮 問 事 項 と し 、 指 定都市の意見を踏まえた調査審議を継続していくべきである。
指定都市市長会は、昨年成立した「大都市地域における特別区の設置に 関する法律」に続き、従来から提案している「特別自治市」など、多様な大都 市制度の早期実現を図ることを、引き続き国や政党に対し強く求めていく。
平 成 2 5 年 7 月 2 4 日
指 定 都 市 市 長 会
②
生活保護制度の見直し等に関する指定都市市長会要請
指定都市市長会は、平成20年のリーマンショックに端を発した急激な景気後退 による生活保護受給世帯の大幅な増加や、それに伴う地方自治体の行財政運営の圧 迫などを受け、生活保護制度を制度創設以降の社会経済情勢の変化に対応したもの に改善するため、平成22年10月に「社会保障制度全般のあり方を含めた生活保 護制度の抜本的改革の提案」を行った。
その後、国においては、平成23年12月の「生活保護制度に関する国と地方の 協議中間とりまとめ」や、平成25年1月の「社会保障審議会生活困窮者の生活支 援の在り方に関する特別部会報告書」などを踏まえて検討が進められ、第183回 通常国会において、生活保護法の一部を改正する法律案と生活困窮者自立支援法案 が審議されたが、成立には至らなかった。
生活保護制度の見直しと生活困窮者への社会的経済的な自立に向けた支援は、地 方自治体、とりわけ大都市にとっては喫緊の課題であり、これら2法案が廃案とな ったことは誠に遺憾である。
ついては、国においては、2法案を早期に成立させるとともに、以下の事項につ いても実施するよう要請する。
1 生活保護制度の見直しについて
生活保護制度の見直しについては、「生活保護制度に関する国と地方の協議中 間とりまとめ」で引き続き検討を進めるとされた事項のうち、地方自治体にとっ て重要な課題であるにもかかわらず、十分に検討されているとは認められない事 項がある。
(1)貧困ビジネスの規制について
生活保護受給者を主な利用対象者として、住居とともに食事や金銭管理、介 護サービスなどを提供し、高額な利用料を徴収するなど、利用者を囲い込み法 外な利益を得る、いわゆる「貧困ビジネス」については、刑事事件に発展する 事例もあるなど問題化している。
国においては、こうした事業を実施する施設の実態を把握し、善良な事業者 を排除することのないよう配慮した上で、貧困ビジネスの規制に向けた法整備 を行うこと。
(2)生活保護制度の更なる見直しと地方自治体の意見の反映について
生活保護制度については、貧困ビジネスの規制のほか、最低生活を保障した 上で医療費を一部自己負担する仕組みの導入による医療扶助の更なる適正化や、
③
国においては、これまでの指定都市市長会の提案等を踏まえ、社会保障制度 全般のあり方を含めた生活保護制度の更なる見直しを進めること。
また、制度の実務に関わる事項の具体化に当たっては、現場をよく知る地方 自治体の意見を十分に反映すること。
2 生活困窮者自立支援法等の施行に係る財政措置等について
現在、予算上の措置により全額国庫補助で実施している就労支援事業と住宅支 援給付事業は、生活保護受給者の自立促進や離職者が生活保護に至らず自立する ための施策として一定の効果を上げている。しかし、生活保護法の一部を改正す る法律と生活困窮者自立支援法が成立し、施行されると、これらの事業の国の負 担割合が4分の3となり、地方自治体に大きな財政負担が生じることとなる。そ れに加えて、生活困窮者自立相談支援事業などの実施も、地方自治体にとって新 たな負担となる。
ついては、生活困窮者自立支援法等の施行に当たっては、国の責任において、 十分な財政措置を講ずること。
また、これまで生活保護受給者に対して実施してきた、子どもの学習支援など の自立支援プログラム策定実施推進事業等については、生活困窮者自立支援法の 施行に関わらず、全額国庫補助を維持すること。
さらに、生活困窮者自立支援法の制度の具体化に当たっては、実施主体である 地方自治体の意見を十分に反映すること。
平成25年7月24日 指 定 都 市 市 長 会